Ahead of the Curve -日本から世界へ-

~日本、世界、社会を考えるブログ~

新しいメディアの形

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こちらの企業活動に注目している。地方自治体の名前をそのままお店の名前にして、各種居酒屋業態を運営。各地方から直接届いた感動食材を堪能できる居酒屋だそうな。

www.funfunction.co.jp

都心に存在する○○県アンテナショップとの大きな違いは、地方自治体の補助金を一切使わずに、一民間企業として全責任を負って運営していることだ。赤字垂れ流しでも補助金により生きながらえる地方アンテナショップとは大きくことなる。だからこそ、食材の選定、自治体の選定、そして出店の選定、その一つ一つが真剣勝負だ。

 

選定された地方もとしても大きなチャンスとなる。お金を払わずに(補助金など)、一企業が都心で自分の村・町をPRしてくれるわけだ。それも食するという実体験型PR。この大きなチャンスに向けて、自ずと最高の食材が優先的にこのお店に輸送される。地方からしてみればPRしてもらえるし、顧客にしてみれば関東では出回らない至極の食材をリーズナブルに食すことができる(築地市場を通していないため)。そして、その食材に感動した顧客は、その地に観光として訪問したり、ふるさと納税を収めたりしている。実際、このインパクトは想像以上に大きな結果につながっている。まさしく、この東京での出店は新しいメディアの形と言える。


地方に雇用が生まれ、企業が潤い、顧客が喜び、そしてそれが観光や納税という新しい経済活動につながる。ここにはwin-win-win-winの関係が存在する。

 

つくづく思う。会社とは、単に利益を追求しても、仮にそれが一時的に成長しても、やはりそこにストーリーやが社会全体に付加価値を与える仕組みや意義がないと、結局は必要とされなくなってしまう。社会からのニーズは消えてしまう。

 

「会社」とは「社会」を豊かにすることで存在する。

 

「ご当地酒場」今度行ってみよう。

To turn around

今回故郷に帰った理由は、薫風の香る大地を懐かしんでのことでもあるし、また村の人たちと山菜採りをするためであったことは間違いないが、最も重要なことは、父親の会社の役員会議を招集し、今後の会社の歩みを皆で検討することにあった。

ahead-of-the-curve.hatenablog.com

3月に正式に父親の会社の取締役に就任した以上、まずは会社の現在と過去を知ろう。秘書さんに頼んで過去10年分の財務諸表に目を通して見た。一言でいうと栄枯盛衰。公共投資の盛んな時代、そうでない時代。その狭間をもがき苦しんできたその姿が数字から見て取れた。僕の幼少時代の生活費や青年時代の学費をつくってくれた会社だ。その衰えた姿は、もちろん他人事ではないし、何とも言えない思いがこみ上げてきた。

 

ともあれ、父親も今一度復興するために決意を決めたようだ。そのために人的な改革も断行した。そして僕も取締役となり、会社の経営陣が若返った。とまではいいが、実際、エンジニアの会社でエンジニアではない僕ができることなんて限られている。とはいえ、まずは喫緊の課題は若者の雇用だ。できれば2名を雇用する。僕の当社での初仕事はそれをmake it heppenさせること。

「新潟の片田舎で若いエンジニアってどうやって探すだんだ?」というくらい原始的な所からのスタートではあるが、まずはハローワーク他、情報を探ってみよう。その後、まずは会社の顔となるHPくらいは作成しよう。そして取引先へのご挨拶の行脚だ。

 

 

Real turn around 計画の始まりだ。

山菜採りへ

村の人たちと一緒に山菜とりへ。数年ぶりの参加となったけれど、幼少の頃から山菜採りはしているので、少しブランクはあるけれど身体の中にすり込まれている。目をつぶっていても採れる(嘘)。

少々時期が早く、山にはまだ雪があり、今年は不作。蕨が少々。でもおいしい空気と、薫風の風を全身で感じた至極の一日だ。

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ある一場面

最近、実は僕はおでんに少し凝っていて、おいしいおでん屋を探し夜の街を徘徊している。その心は、元来出汁をこよなく愛すること。そしてもう一つは、日本を感じたい。昭和を感じながらお酒を飲みたいという深層心理があるからなのだろう。

 

さて、都内某所。今回はカウンター席が7席しかないおでん屋へ。予約をしようと思い電話をすると、「うちはカウンターの予約はとりません」と厳しい頑固な感じの女将さん。うん、いい感じだ。昭和の感じがプンプンするぜ。

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案の定、その空間は昭和そのもので、女将さんとご主人が切り盛りする懐かしい雰囲気満点のお店。「そう、これこれ!」と思いながら、おでんと出汁を楽しんだ。かなりマニアックな場所にある割には非常に繁盛店で、ひっきりなしに次から次へと客が来店する。どうやら名店・繁盛店のようだ。うん、ナスの漬物も最高だ。

 

と、ある瞬間、外国人の二人組みの女性が入ってきた。そして次の瞬間、女将さんは「外国人お断り!」みたいな感じで追い返してしまった。思わず耳を疑った。「今女将さん何て言った?」。女性二人組みは本当に残念な顔してその場を立ち去っていった。僕も含めて、その場にいたお客全員が一瞬静まり返ったし、皆同じ気持ちだったと思う。

 

残念だ。21世紀、国際都市東京でもまだまだこういった閉鎖的な所があることは想像できなくもなかったが、実際自分自身が現場で体験するとは思わなかった。非常に残念な思いでならない。

本件は様々な角度から論じれるけれど、僕は結論的にはにこう言いたい。「日本を嫌いならないで」。

 

これから日本にはもっと多くの外国人がやってくる。世界はもっともっと開かれていく。その大河の中で、日本の"古さ"も常に進化してかなければならない。

 

他方、おでんの味は格別だった。

工夫から始まる

仕事がらこれまで多くの酒造に訪れ蔵を訪問してきた。当然、それぞれの蔵には歴史があり、特徴があり、ストーリーがある。

でも、国内の日本酒需要が減退しているこの産業においては、時代の変化に対応し、蔵自身も変化していかなければ、厳しい環境下で生き残ることは難しい。そういった環境の中で、しっかりとブランディングできている、少なくとも勝負している、と僕が思う蔵元はこちらの酒蔵。僕の地元ということもあり、また個人的なつながりもあり、何度も訪問させてもらったことがある。伝統と現代マーケティングをしっかり実行し、衰退する産業の中でも成長をすることをあきらめない一つの姿だと思う。今後も個人的にも応援したい酒蔵の一つだ。

そんな中、他で面白い酒蔵が存在することを知った。詳細はこちらのブログに詳しく書いてるのあるので、内容の紹介はこちらにお任せすることにしよう。それは、埼玉県は蓮田市にある清龍酒造

早い話、酒蔵にいっても歴史は感じるが、究極的にはそこに現代的な鉄のタンクが並んでいるだけ。そしてそれはどこも同じだ。別にタンクを見ても、相当にマニアックでない限り「なるほどね。これが酒造タンクか」以上の感想を持つことは難しい。だからこそ、それ以外にどんな付加価値や経験(luxuary experience)を用意し、顧客の脳裏に焼き付けるかが重要だ。その意味で、清龍酒造の試みは面白いし新しい。歴史や文化に根差す産業を、歴史や文化の中で埋没させるのではなく、新しい形、新しい価値をつくっていく一つの形だよね。

 

工夫とアクションからしか始まらない。

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福岡へ

弾丸で福岡へ日帰り出張。天気にも恵まれ最高の観光日より、といきたかったが、時間が許さず、唯一できたのは「一蘭」の総本店でのラーメンランチ。率直な感想は、東京や香港(でもよく食べる)で食べる味とは、かなり違っていて感動の美味しさだった。「やっぱり、本場はちがうんだな・・・」と素直に感動。

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正直、あまりにも時間がタイトだったので、ラーメンくらいしか食べることができなかったのだけど、つくづく九州はいいところだなと思ったな。食もおいしいし、気候もよい。そしてお酒もおいしいし、温泉もある。そして女性もすごく美人が多い(笑)。引退したら、九州に住むのが僕のひとつの夢。

 

ちょっとした旅の記録

 

ドクターフット

雑談を。


このブログにおいては様々なジャンルを書いてきたが、実は僕はかなりの足つぼマニア。長年に渡り足つぼを追及・探求していて、いつの間にかユーザーとしての領域を超えて、整体師のように施術できるくらいにまでなったしまった(と自負している)。

「足つぼ」の画像検索結果

さて、僕はこれまで、中国、台湾、日本、世界の各地で凄腕の足つぼ師を求めて探求してきたわけだが、僕の中には絶対的な存在いる。それはここだ。一度ここに行くと、もはや他にはいけなくなったしまう。それほどに鮮烈な経験をすることになる。

 

お仕事で足が疲れている方は、ぜひ一度試してみてください。後悔はさせません。

 

www.dr-foot.co.jp

悩んでいる時間が長いほど、抜け出たところには、信念が待っている

これまでマネジメントやリーダーシップに関する様々な本を読んできた。きっと100冊は優には超える。そして本屋に行けば、あちこちに類似した名前が付いた本が多数存在している。良書も、そうでない本も千差万別だ。いろいろ読んでいると、結局内容も類似していて、似たような本はもはや読み飽きたというのが正直なところ。また、自分は現実主義なので自己啓発的な本はほとんど読まない。

 

でも、その中でも僕がリスペクトする本の一つを今日は紹介したい。先日、ふと本棚から手にとりもう一度読んだ。なぜか読み入ってしまった。タイトルはありふれたタイトル。でも非常に内容の濃い本だ。推薦したい一冊だ。

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本の中ではいくつかのkey phraseがでてくる。その中で自分が大事だなと思うこと、あるいはinspireされたことを以下に列挙する。

 

  • 成功者から学ぶべきことは、うまくいかなかったことをなぜあきらめなかったということである。
  • 私たちは毎日、未来の種をまいている。
  • すべては自分からはじまる。
  • 無駄な努力はない。成果は出ずとも成長している。
  • 変わらないものほど、変わるときに大きく変わる。
  • どん底からドラマが始まる。
  • 人はあらかじめどこで諦めるかを決めている。
  • 諦めない限り人生には成功しかない。
  • 夢は、すべての過去に意味をあたえる。
  • 満足しか知らない人は変われない、感動を知って自分が変わればすべてが変わる。
  • 悩んでいる時間が長いほど、抜け出たところには、信念が待っている。

 

 

時間について考える

あっという間に1週間が時間が過ぎてしまった。過ぎ去ってしまった。それって良いこと?悪いこと?そう思っているうちに更に時間が過ぎていく。気が付けば、今週どころかもう4月後半。一年の半分が既に終わろうとしている。でもこれはおかしな感覚だ。明らかに10代~20代の時より時間が早く過ぎていく、そう感じている。

 

調べてみるとこんな法則があるようだ。ジャネーの法則。

ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。

簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。

例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。

 

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これが本当であるならば、二十歳になった時点で人生の半分は終わっているということだ。でも、確かに自分自身二十歳くらいまでの記憶は、人生の殆どを占めている感覚がある。30代以降何をしていたのだろうと、ふと思う。

 

OK.では心理学的にはそうだとして、物理学的には時間は万人に平等なはずだ。でも、なぜ時間が早く流れると感じてしまうのだろう。きっとその答えは、知識や経験の蓄積により、新しいものへ触れる機会が少なくなるからではなかろうか?すなわち、トキメく瞬間が少なくなるからではなかろうか?つまりは、ハートを強く突き動かす衝動や感動を得る機会が少なくなるからではなかろうか?

 

つまりこういうことかもしれない。

新しいことをすると時間は緩やかに流れる。

新しいことをすると時間に意味を持つ。

 

食で地方を興す

前々から気になっているお店。まだ一度もいけていないが近日中に必ず試したいお店。

コンセプトは、岩手と東京を食で繋ぐ。地方のおいしい食材を東京の経済に繋げる。そしてそのお金の流れで地方を復興しようということだ。決して簡単なことではない。でも誰かがその道を創らなければ、そこに道は生まれない。当店の経営者は、応援したいと思える素晴らしい起業家であり、お店も本当に試したいと思える素晴らしい演出。近日予約をとろう。

kakunosh.in

以前、こんな記事を書いた。東北の食を新しいメディアの形で紹介し旋風をおこしている「食べる通信」。起業家が”アイデア”を食にふりかけることで、そこから新しい経済活動が生まれる。そしてそれは地方に恩恵をもたらす。僕たちの生活に最も身近なこの"食”というものには未だ多くの可能性が潜んでいる。そう、アイデアがあれば世界は変わる。そしてアイデアに限界はない。

ahead-of-the-curve.hatenablog.com

 

僕が従事する日本酒事業もコンセプトは同じだ。地方から世界へ。活躍する先輩方の後姿にはいつも感銘を受ける。2017年、僕も仕掛けて行くぞ。

人間はうんこに向き合っていない

強烈なタイトルでブログを書いてしまい赤面の至りである。

 

でも、世の中には本当に様々な人がいて、そこにはそれぞれの思いがある。文章を読んでみると、登場人物の伊沢さんのうんこのに対する情熱と誠実さがひしひしと伝わってくる。あまりにも文章の中に、自然に「うんこ」があからさま出てくるその官能さに笑いそうになってしまうけれど、書いてあることは環境論である。そのギャップがさらに面白い。

news.livedoor.com

 

紹介されている「葉っぱのぐそをはじめよう」を読んでみようと思う。

うんこを勉強してみようと思う。真剣にのぐそと向き合ってみようと思う。

 

突きつめる、突き抜ける

昨日は友人Kとサシのみ。毎度のことながら、彼は面白いお店を紹介してくれる。こちらだ。日本酒をこよなく愛する者だけが入店を許される”厳しい”お店。Webのレストラン情報にも「日本酒を一合以上呑まない方の入店は御遠慮願います。」と明記されているようなお店。

 

結果2時間で二人で一升くらい飲んでしまった。1年に一組いるかいなかの量を飲んだとご主人が口を開いた。一見強面のご主人も最後は打ち解けて日本酒を語り合った。この20年で日本酒がどれほどに変わったか。開封後常温で熟成させる。しかも真夏に。それでも”負けない酒”とは何か。話は面白いほどに深く、遠くまでいく。

 

実は、当店もそうだが、日本酒を突き詰めているお店は、ある特定の酒屋さんから仕入れている場合が多い。厳密には、その酒屋さんは、もっと突き抜けていて、日本酒に対して愛がないと日本酒を売らないというご主人。許された者だけがそこから日本酒を購入できるという。面白い世界が存在するものだ。 

 

やっぱり突き詰める人、突き抜ける人とは、そのことが本当に大好きなんだよね。だから真剣に勉強するすし、そこにものすごい純粋さがある。そしてそこに人は魅了される。

 

そんなことを思った一夜。

 

 

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