Ahead of the Curve -日本から世界へ-

~日本、世界、社会を考えるブログ~

時代をつなぐ

向かった先は、こちら浅草おでん大多福【おたふく】。大正4年創業の老舗中の老舗。おでんを追求する中で行き着いたODENの聖地だ。奇しくも、現在の内装は今年の5月一杯。ギリギリのタイミングでの訪問となった。

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店主いわく、お店は関東大震災そして第二次世界大戦で全壊した。それでもその都度復活し、今日まで味を残している。

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最後に、閉店間際、一杯だけ店主にわがままでおでんのスープを飲ませていただいた。70年間、毎日継ぎ足した汁。一言ではあらわせぬ深い深い香りと味が全身を駆け抜けた。

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世の中には本当にまだまだ知らないことばかり。いろんな所に感動が潜んでいる。

きっといいこともあるだろう

大惨事に遭遇した。

恥ずかしい限りだか、歩きスマホをしていたら目前に突如階段が出現。僕は足を踏み外し転落。そして左足に大怪我をしてしまった。幸い、骨には異常はなかったが靭帯損傷の大怪我。これがまだイタリアだというのが非常に辛い。


参った。

でも、これからきっと良いことが起こる前兆に違いない。



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ミラノ観光(ちょっとだけ)

仕事の合間を縫って、少しだけ観光を。

ミラノのドゥオーモ広場から

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ランチを食べにブレラ地区へ移動

ブレラ地区はミラノで一番シックな地区です | アーモミラノ

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ランチは、La Taverna del Borgo Anticoにて。

T-bone stake。でもこれはあくまで二人分。。

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今日の夜は晩餐会

すべての道はローマに通ず Tutte le strade portano a Roma.

この凱旋門はじめ、全ての道はローマに通ず。

ミラノについてまず最初の写真は凱旋門から。

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その後、皆でご飯へ。ご飯の写真は撮れずじまいだったが、ティラミスだけ撮影。

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ホテルへ。

ホテルの前に立っていた銅像を記念に撮影。

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朝のミラノ市外。

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築地ワンダーランド

パリへの飛行中、幸いにもずっと見たかったドキュメンタリー映画「TSUKIJI wonderland」がシネマであったので、ここぞとばかりに見ました。

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tsukiji-wonderland.jp

「Wonderland=不思議な国」と名前にもあるが、映画の作りも構成も、不思議な作品だった。築地で生きる様々な職人との膨大な量のインタビューで映画は構成されていて、思わず見入ってしまった。日本の歴史、築地の歴史、食の歴史、職人の思い。そういったものが2時間の中で濃厚に描かれている。7月26日にはDVDも発売されるようだ。今話題になっている”築地”を知る上で価値のある作品だと思う。

 

僕も仕事を通して様々な職人と会うことがある。皆に共通しているのは、自分の仕事が本当に大好きだということ。そしてとにもかくにも絶対的なクオリティーを追求する。だからこそ、ビジネスとしての拡大が難しい。そんなことも改めて考えさせられた。

In Paris

欧州への出張。12時間ものフライトを終え、現在パリのシャルルドゴールに到着。ラウンジにてオレンジジュースを。(どうしようもない写真だけど、お許しを)。今時、WIFIが飛行機の中にないので現在大量にメールを受信中。

 

これからイタリアへ。

3泊5日の強行軍。

 

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だしソムリエ

こちらを受講しようか今真剣に悩んでいる。

dashi.be

 

面白いと思う。この取り組み。

食文化を後世に残す仕組みだし、事業としてもこの「資格」というものは極めてsacalable(拡張性)がある。一度コンテンツができてしまえば、それはコピーして販売できるからね。もちろん、資格なるものは世の中に五万と存在し罠も多く仕掛けられている。

一方、僕は、事業においては切り口や”突き抜け”具合、また別の言葉でいえば”edge”が非常に大事だと思うのだけど、この「だしソムリエ」は斬新だね。少なくともネーミングからはそんな印象を受ける。

 

受講を検討したい。

再会 and value of time

かつて同じ釜の飯を食べ、同じ挑戦に挑んだ同志でもあるIさんと久方ぶりの再会。場所は五反田の九州料理屋。前回あったのは2年前くらいだろうか?気が付けば随分と時間が流れたものだ。馬刺しを食べながら、焼酎を飲みながら互いの2年を語り合った。

 

現在、Iさんも経営者として企業を運営している。その中での経営者としての苦労、そしてそれを如何に乗り越えたか。社会の潮流、そしてそこにどんな商機を見出しいるのか。人をどう配置して、どう対処して、お金はどこから集めて、どう流れて。等々、話は尽きなかったわけだが、僕がすごく大きな刺激を受けたことだけは間違いない。

 

今日のkey take away。それは人生における時間の使い方。様々な人ともっと出会い、お話を聞く機会をもっともっと作っていかなければならない。そう素直に思った。自分が思っていた、あるいは想定していたよりも遥かに早く社会は進化しているし、周りの人たちも先へ進んでいる。ウカウカしていると本当に差が大きく開いてしまう。まして、自分の心地よい部分や、知っている領域だけで生きてると成長しない。そんなことを痛感した。

 

意識して時間を使っていかないとあっという間に時間が過ぎてしまう。いつの間にか2~3年たってしまう。意識していこう。

 

Life begins at the end of our comfort zone. 

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新しいメディアの形

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こちらの企業活動に注目している。地方自治体の名前をそのままお店の名前にして、各種居酒屋業態を運営。各地方から直接届いた感動食材を堪能できる居酒屋だそうな。

www.funfunction.co.jp

都心に存在する○○県アンテナショップとの大きな違いは、地方自治体の補助金を一切使わずに、一民間企業として全責任を負って運営していることだ。赤字垂れ流しでも補助金により生きながらえる地方アンテナショップとは大きくことなる。だからこそ、食材の選定、自治体の選定、そして出店の選定、その一つ一つが真剣勝負だ。

 

選定された地方もとしても大きなチャンスとなる。お金を払わずに(補助金など)、一企業が都心で自分の村・町をPRしてくれるわけだ。それも食するという実体験型PR。この大きなチャンスに向けて、自ずと最高の食材が優先的にこのお店に輸送される。地方からしてみればPRしてもらえるし、顧客にしてみれば関東では出回らない至極の食材をリーズナブルに食すことができる(築地市場を通していないため)。そして、その食材に感動した顧客は、その地に観光として訪問したり、ふるさと納税を収めたりしている。実際、このインパクトは想像以上に大きな結果につながっている。まさしく、この東京での出店は新しいメディアの形と言える。


地方に雇用が生まれ、企業が潤い、顧客が喜び、そしてそれが観光や納税という新しい経済活動につながる。ここにはwin-win-win-winの関係が存在する。

 

つくづく思う。会社とは、単に利益を追求しても、仮にそれが一時的に成長しても、やはりそこにストーリーやが社会全体に付加価値を与える仕組みや意義がないと、結局は必要とされなくなってしまう。社会からのニーズは消えてしまう。

 

「会社」とは「社会」を豊かにすることで存在する。

 

「ご当地酒場」今度行ってみよう。

To turn around

今回故郷に帰った理由は、薫風の香る大地を懐かしんでのことでもあるし、また村の人たちと山菜採りをするためであったことは間違いないが、最も重要なことは、父親の会社の役員会議を招集し、今後の会社の歩みを皆で検討することにあった。

ahead-of-the-curve.hatenablog.com

3月に正式に父親の会社の取締役に就任した以上、まずは会社の現在と過去を知ろう。秘書さんに頼んで過去10年分の財務諸表に目を通して見た。一言でいうと栄枯盛衰。公共投資の盛んな時代、そうでない時代。その狭間をもがき苦しんできたその姿が数字から見て取れた。僕の幼少時代の生活費や青年時代の学費をつくってくれた会社だ。その衰えた姿は、もちろん他人事ではないし、何とも言えない思いがこみ上げてきた。

 

ともあれ、父親も今一度復興するために決意を決めたようだ。そのために人的な改革も断行した。そして僕も取締役となり、会社の経営陣が若返った。とまではいいが、実際、エンジニアの会社でエンジニアではない僕ができることなんて限られている。とはいえ、まずは喫緊の課題は若者の雇用だ。できれば2名を雇用する。僕の当社での初仕事はそれをmake it heppenさせること。

「新潟の片田舎で若いエンジニアってどうやって探すだんだ?」というくらい原始的な所からのスタートではあるが、まずはハローワーク他、情報を探ってみよう。その後、まずは会社の顔となるHPくらいは作成しよう。そして取引先へのご挨拶の行脚だ。

 

 

Real turn around 計画の始まりだ。

山菜採りへ

村の人たちと一緒に山菜とりへ。数年ぶりの参加となったけれど、幼少の頃から山菜採りはしているので、少しブランクはあるけれど身体の中にすり込まれている。目をつぶっていても採れる(嘘)。

少々時期が早く、山にはまだ雪があり、今年は不作。蕨が少々。でもおいしい空気と、薫風の風を全身で感じた至極の一日だ。

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ある一場面

最近、実は僕はおでんに少し凝っていて、おいしいおでん屋を探し夜の街を徘徊している。その心は、元来出汁をこよなく愛すること。そしてもう一つは、日本を感じたい。昭和を感じながらお酒を飲みたいという深層心理があるからなのだろう。

 

さて、都内某所。今回はカウンター席が7席しかないおでん屋へ。予約をしようと思い電話をすると、「うちはカウンターの予約はとりません」と厳しい頑固な感じの女将さん。うん、いい感じだ。昭和の感じがプンプンするぜ。

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案の定、その空間は昭和そのもので、女将さんとご主人が切り盛りする懐かしい雰囲気満点のお店。「そう、これこれ!」と思いながら、おでんと出汁を楽しんだ。かなりマニアックな場所にある割には非常に繁盛店で、ひっきりなしに次から次へと客が来店する。どうやら名店・繁盛店のようだ。うん、ナスの漬物も最高だ。

 

と、ある瞬間、外国人の二人組みの女性が入ってきた。そして次の瞬間、女将さんは「外国人お断り!」みたいな感じで追い返してしまった。思わず耳を疑った。「今女将さん何て言った?」。女性二人組みは本当に残念な顔してその場を立ち去っていった。僕も含めて、その場にいたお客全員が一瞬静まり返ったし、皆同じ気持ちだったと思う。

 

残念だ。21世紀、国際都市東京でもまだまだこういった閉鎖的な所があることは想像できなくもなかったが、実際自分自身が現場で体験するとは思わなかった。非常に残念な思いでならない。

本件は様々な角度から論じれるけれど、僕は結論的にはにこう言いたい。「日本を嫌いならないで」。

 

これから日本にはもっと多くの外国人がやってくる。世界はもっともっと開かれていく。その大河の中で、日本の"古さ"も常に進化してかなければならない。

 

他方、おでんの味は格別だった。

工夫から始まる

仕事がらこれまで多くの酒造に訪れ蔵を訪問してきた。当然、それぞれの蔵には歴史があり、特徴があり、ストーリーがある。

でも、国内の日本酒需要が減退しているこの産業においては、時代の変化に対応し、蔵自身も変化していかなければ、厳しい環境下で生き残ることは難しい。そういった環境の中で、しっかりとブランディングできている、少なくとも勝負している、と僕が思う蔵元はこちらの酒蔵。僕の地元ということもあり、また個人的なつながりもあり、何度も訪問させてもらったことがある。伝統と現代マーケティングをしっかり実行し、衰退する産業の中でも成長をすることをあきらめない一つの姿だと思う。今後も個人的にも応援したい酒蔵の一つだ。

そんな中、他で面白い酒蔵が存在することを知った。詳細はこちらのブログに詳しく書いてるのあるので、内容の紹介はこちらにお任せすることにしよう。それは、埼玉県は蓮田市にある清龍酒造

早い話、酒蔵にいっても歴史は感じるが、究極的にはそこに現代的な鉄のタンクが並んでいるだけ。そしてそれはどこも同じだ。別にタンクを見ても、相当にマニアックでない限り「なるほどね。これが酒造タンクか」以上の感想を持つことは難しい。だからこそ、それ以外にどんな付加価値や経験(luxuary experience)を用意し、顧客の脳裏に焼き付けるかが重要だ。その意味で、清龍酒造の試みは面白いし新しい。歴史や文化に根差す産業を、歴史や文化の中で埋没させるのではなく、新しい形、新しい価値をつくっていく一つの形だよね。

 

工夫とアクションからしか始まらない。

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