読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

M's diary - 日本から世界へ -

~日本、世界、社会を考えるブログ~

バトンをつなぐ

政治・経済・ビジネス 事業経営・起業

ソフトバンクグループのアローラ副社長が退任することが発表された。2014年9月にソフトバンクに孫社長の後継者として入社した人物。初年度の報酬が165億円ということも大きな注目を集めたし、それ以上に「孫さんがいよいよバトンを渡す」という意味でも個人的に注目していた。

 

晴天の霹靂?

 

正直驚きだ。たった一年とちょっとでこの決断。ものすごい展開だと思う。結果論にはなるけれど、最終的に考え方に温度差が出てしまったようだ。後の講釈はメディアに任せるとしよう。

 

さて、大企業でも地方の中小企業でも後継者をつくるということは、企業の永続性にとって絶対的に避けては通れない道。実際、片田舎で僕の父が経営する会社でも同じ悩みを抱えている。そして、その前任者の功績が大きいほどそのバトンタッチは難しい。それが成功した創業者であればそれは尚更だ。僕自身カリスマと言われる人物の下で長らく働いた経験があるけれど、大事を成した創業者というのは語弊を恐れずに言えば天才であり奇人・変人だ。とてつもないスピードで奇想天外な発想をし、それを信じて本当に実行してしまう。そんな人の才能に対して連続性をもって経営をすることは難しいし、実際そういった天才的な創業者は芸術的なレベルまでのセンスを求めるために、求める要求度も遥かに厳しいし、御幣を恐れずに言えば自分以外信頼していない。

 

地方の中小企業であったり、上場していない企業であれば世襲が常套手段となる。やはり最後に信頼できるのは”血”。一般的には、世襲に対してはマイナスな面もあるけれど、実際世界の企業の歴史をたどれば世襲はむしろ主流だ。むしろ世襲だからうまくいったりもする。しかし、一代で上場企業、しかもグローバル企業にまでなった場合は決断にも責任が問われる。株主も簡単に世襲を善しとしないだろう。もちろん創業者自身、より厳しく後継者の選別に入るだろう。以前、カリスマ経営者であるファーストリテーリングの柳井さんも、社長を他の人に一度託し再度経営に戻っている。今回の孫さんの決断とも重なる。もしスティーブジョブス氏が生きていたら、ティムクック氏はどうなっているのか?それは神のみぞ知る。

 

一方、創業者だって人間だ。自分のつくりあげた城を永続させたいに決まっている。そのために信頼のおける人間をさがすのは当たり前だ。柳井さんや孫さんのようなカリスマ的なレベルまでいくと、今回のような決断もふくめ”独裁”といったような言葉もメディアではチラつくだろうけれど、実際本人は真摯に夢を追っているのだろうし、誰よりも孤独だと思う。

 

経営者は孤独なのだ。

今後の孫さん動向に注目したい。 

 

最後に、日本には面白いことに多くの長寿企業が存在する。1000年以上続いている企業はなんと7社も存在する。そして世界で最も長寿な企業なベスト3はなんとすべて日本企業だ。どれだけの困難を乗り越えてきたことだろう。今度これらの企業を勉強してみようと思う。

 

 1. 金剛組

http://www.kongogumi.co.jp/

2. 財団法人池坊華道会

3. 全館源泉掛け流しの宿 西山温泉 慶雲館
http://www.keiunkan.co.jp/

f:id:Ahead-of-the-Curve:20160622095126p:plain