本棚を整理していたら一冊の本と再会した。
未来工業創業者、山田昭男さんの著書だ。僕に幾つもの学びを与えてくれた偉大な経営者である。久しぶりに本を読み返した。
未来工業?
知っている人には有名な会社だけれども、多くのは人は初めて聞く名前ではないだろうか?未来工業とは、岐阜で1965年に設立され、電気設備資材、給排水設備などの製造・販売を行い、各分野で高いシェアを誇る日本を代表する企業だ。
モットーは「常に考える」
独特な経営手法で事業を成功させた山田さんに関する書物は多数存在する。ご自身でも多数を著している。 ちなみに、4つ目の写真は、蛍光灯の電気をつかさせない(節約・ドケチ)ために、それを隠すように上に白い紙が貼ってあって、「さわるな、バカ!!」と書いてある。蛍光灯1本1本の担当者が決まっていてこまめに消す。約300人が働く本社地区のコピー機は1台だけだという。
この企業がいかに特異な企業であるいか、そして山田さんの経営哲学がいかに突き抜けているか、それらの説明は様々な書物にお任せするとしよう。
僕の未来工業からTAKE AWAT(学び)は以下だ。
1.やはり、異常ともいえるこだわりがある。完全に突き抜けているし、突き抜けていない企業は市場では勝てない。
2.経営者のちょっとした”心遣い”や”さじ加減”で会社・従業員は本当に変わる
3.経営者には理路整然とした論理がある
4.組織が有機的に団結すれば、地方からでも世界に通用する力が生まれる
残念ながら、山田さんは2年前にお亡くなりなられた。
ただ山田さんが築いた経営哲学は永遠に褪せることはないだろう。
常に考える。