Ahead of the Curve -日本から世界へ-

~日本、世界、社会を考えるブログ~

世界から日本へ

参院選で圧勝した自民党。アベノミクスをさらに後押しする経済対策は、報道によれば「融資などを含め事業規模10兆円を超える大型対策」となりそうだ。リニア開業を8年前倒しするとも謳っている。でもリニアは必要かな・・・。株価も今日も高々と反応している。その政策が持続的に地方に富をもたらすことを祈る。

でも、僕は思うのです。昨日も書いたけれど、日本には優れた伝統技術、高品質の農作物が日本中にある。無いのはそれを仕組み立て世界の需要とつなぐ戦略を立案し実行する人材。

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10兆円を内需復興のためにばら撒くよりも、年収1億円で100人を世界から公募で集めてみてはどうか?世界の知を日本へ呼び込むのだ。5年契約で総額500億円だ。他関連コストを加え総額1000億円の予算としよう。それぞれに担当地域を定め「地方復興、地方から世界へ」というテーマでそれぞれ動いてもらう。道州制といったように行政単位を変えるのはあまりにも大掛かり過ぎるが、あくまでビジネスの視点でチーム東北、チーム北陸を作ってしまうのは自由だ。世界から集まった100人を二人一組にして50組にし、都道府県単位で分散してもよい。あるいは、5人一組で全国を10等分もよし。事業戦略、マーケティング戦略、資金調達戦略をすべてリードしてもらう。そういった取り組みに対して、世界から資金を調達しても面白い。コンテンツと人材が融合すれば、世界の投資家も興味を示すだろう。もちろん、その企業形態、資金調達形態も、それぞれのチームに特色があって良い。これが多国籍のチームならその人自身のネットワーク自体がマーケティングに活きる。たとえば、中国、インド、日本人、ナイジェリア、ブラジルの5人チーム。自己主張と調和のできる超一流の人材が前提だ。このチームで、日本の農林水産業、そして伝統工業を国家戦略的に世界へ導くのだ。どうだろう?

 

10兆円を既存の概念の上に撒いても 花は実らないと思うのである。 

リニアモーターカーを作っても地方は潤わないと思うのである。