June nightmare
6月は、イギリスのEU脱退を左右する国民投票に端を発する急激な円高が僕たちの経営基盤を蝕んだ。日本からの新鮮な食材をほぼdailyで空輸して香港で勝負する僕たちとって、この円高は本当に痛い。食材の原価が簡単に5~10%程度ぶれてしまう。一瞬で利益が吹っ飛んでしまう。メニューが固定化されていれば、あるいは単一の食材を使用するならば、将来予測も容易だし、調達戦略においても様々な手が打てる。しかし、僕たちはあくまで創作料理で勝負している。そして、そのメニューも季節にあわせて定期的に"意図的に”変えている。そこには信念を持ってやっている。結果的に、それが短期間で香港での支持を得るにも繋がった。
浪漫と算盤の狭間で戦っている。
さて困った。
それでも明日はやってくる。
事業運営に休みはない。
乗り越えよう。
