M's diary - 日本から世界へ -

~日本、世界、社会を考えるブログ~

故郷忘じがたく候

司馬遼太郎氏の作品の一つ「故郷忘じがたく候」を本日の題名にしてみた。故郷はいつまでも懐かしく忘れがたいもの、という意味だ。

 

昨日は、事業人としての先輩でもあるSさんと会食。2時間と少しの会食だったけれど、話は多岐に渡り学び多き時間となった。Sさんは岩手は釜石の出身。震災後、衰退する経済を何とかして復興したい。そういった思いが現在の彼を突き動かしている。

 

震災から5年。東北地方では未だ仮設住宅に住んでいる人が大勢存在する。人々は土地を離れ、人口はどんどん減っていく。復興するどころか、衰退を食い止めることも現実的にはできていない。

 

この地方経済の衰退は、震災の影響を大きく受けた東北三県に限らず、全国各地で急速に進んでいる。日本国政府は、地方創生大臣であったり、一億総活躍大臣であったり、肩書きは並べるも、具体的なアクションは見えないし、無論その効果はまったく見ることはできない。見えるのは不思議なタイトルの大臣。

 

経済の原則とは、いつの世も「ヒト」、「モノ」、「カネ」だ。衰退する地方経済では、ヒトは日々減少してくし、相乗的にカネも滞っていく。それが現実だ。しかし、悲観ばかりしていても何も始まらない。地方経済復興の鍵とは、その「モノ」をいかに動かすかだと思う。新鮮な食材、加工品、調味料。伝統から生まれた技術。さらには、山、水、景色。すべて有形無形のモノだ。

 

このモノに対して、ヒトとカネを集めて勝負すること。それが地方が生き残る道だと思う。以前、こんな記事を書いた。こういった動きこそ、日本政府はイニシアチブをとっていただきたい。

ahead-of-the-curve.hatenablog.com

 

もちろん、自分も人任せにはしない。地方から生まれる「モノ」の一つである「日本酒」を香港へ今届けている。まだまだ小さな流れだけれど、いつの日か必ず大河にしたい。日本の地方から世界へ流れる大きな流れだ。