M's diary - 日本から世界へ -

~日本、世界、社会を考えるブログ~

栄枯盛衰

過去に栄光の時代を歩んだ日本の大企業が、近年、一転凋落の道を辿り、買収あるいは倒産危機に直面するという話を頻繁にメディアから耳にする。液晶で世界を席巻したシャープは台湾企業に買収された。自動車業界の名脇役として同じく世界で君臨したタカタは瀕死の状態。そして日本を代表する重電企業東芝も、現在企業解体の最中になる。

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かつて、僕は投資会社でこれらの3社全てに投資していた経験がある。当時は大きな利益を生んでくれた親孝行な企業だった。シャープが三重県の亀山に乾坤一擲の勝負をかけて世界に先駆けて液晶市場を創りだしたときは、その”覚悟”そしてその日本再興の物語に大きく沸いたものだ。東芝がウエスチングハウスを買収し日本での経験を活かし世界の原発市場に勝負をかけたときも、判断を下した当時の西田社長には感銘を受けたものだ。

しかし時代は変わる。しかも非連続に、無常に。歴史には「もし」がつきものだが、「もし、あのとき・・だったら」といったような、たった一つの事象が数年後の世界の様相を変えてしまうことは人類はこれまで幾度も経験してきた。例えば、3月11日に大地震が起こらなければ、あるいは仮に起こったとしても、福島に津波がこなければ、現在の世界の原発市場の様相は大きく変わっていたかもしれない。世界で最も原発を経験する日本の技術は、世界へ輸出されて、原発大国日本として、日本ひいては世界経済に大きな貢献をしていかもしれない。しかし、現実は現実であり、東芝はそこから凋落が始まった。メディアは、現在の企業解体のイザコザに対して過去の経営陣の経営責任を謳うけれど、きっと3月11日がなかったらそんな話にもならなかったかもしれない。

そう考えると、時代・世代を乗り越えて企業を経営していくこととは本当に大そうなことだ。そもそも、国だって頻繁に”倒産”を繰り返している。日本で言えば1945年の戦後から。中国だって1949年だ。史実として、組織を時代・世代を乗り越えて営んでいくことはそれだけに難しい。

かつて、GEが電球屋だったこと、トヨタが織物屋たったこと。最近では、富士フィルムの化粧品事業へのシフトも面白い。ここから学べる史実とは「進化力」・「変化力」に尽きる。経営者には様々な責任が問われるけれど、最終的に重要なことは、自由な意見が生まれてくる土壌や企業文化を育み、現状や前例(status quo)にとらわれることなく瞬時に変化してしまう決断力と行動力なのではないだろうか。それが歴史から学べることの一つだと思う。

 

最近の老舗企業のニュースを見て、ふとつぶやいてみました。

have a nice day!