この時期になると忘年会のラッシュが体を蝕む。
イタリアから帰ってきてほぼ毎日のように都内を駆け抜けている。
今日は、僕の兄貴ともいえるTさんとの男二人の忘年会。
Tさんの破天荒ぶりにはいつも刺激をうける。
波乱万丈な人生の中でも、いつでも挑戦をやめない男。
二人で飲むときは大抵荒木町へ行く。
昭和の雰囲気がまだ色濃くのこる、どこか懐かしい街。
それにしてもだ。
この街には本当に昭和の香りがプンプンする。
細かい店(というかスナック?)が立ち並び、飲み屋街を形成している。
最近、新宿のゴールデン街では外国人観光客が多数出没するという。だが、この荒木町には殆どそういった観光客はいない。たまたまかもしれないが僕は一人も見かけなかった。僕は、日本人としてこういったところにこそ外国人に来てほしいし、”ハシゴ”を経験してもらいたい。
そもそもこの”ハシゴ”という文化は、極めて日本独特なもののように思える。1杯飲んで次の店へ。もはやお酒を楽しむというよりは、それぞれの店を練り歩くこと自体を楽しむというエンターテインメントである。この独特な行い・文化こそ、是非外国人に堪能してもらいたい。それぞれの小さな箱のような店に、店主/ママがいてそれぞれの文化を形成している。一人者、上司に連れられたサラリーマン、そしてカップル。小さな空間の中に様々な喜怒哀楽が存在する。この外国人にとっての特異性こそが魅力となると思う。
そして現実的に、消費がそこで喚起されれば、各店のビジネスも持続できる。結果的に街や文化も存続できる。逆に言えば、日本人のサラリーマンだけに頼ていてはじり貧となるだろう。日本のアニメ文化やオタク(ギーク)文化、あるいはKAWAII(かわいい)文化は世界で知名度は上がってきているが、その先はこのハシゴ文化を世界へ届けたい。文化をビジネスとしてしかと消費につなげていく戦略こそが持続的生存・繁栄につながる。
Cool Japan改め
HASHIGO JAPANで行こう
さて、TさんとのHASIHGO
5軒なり。