視点の深み、幅、奥行き、そのすべてにおいて毎度のこと心を突き動かされる。
ピーター・ドラッカー
本当に凄い人だと心底思う。
彼の本は殆ど読んできた。
”マネジメント”はもちろんのこと、伝説の”現代の経営”含め殆ど。
そして、昨年末に出たエッセンシャル版「イノベーションと企業家精神」も必読の一冊。
いくつものimpressiveなメッセージが凝縮されているのだが、その中でも僕にとって響いたのは以下だ。
<イノベーションの原理>
1.イノベーションを行うには機会の分析から始めなければならない
2.イノベーションは理論的な分析であるとともに知覚的な認識である。外に出て、見て、問い、聞かなければならない。
3.イノベーションに成功するには、焦点を絞り単純なものにしなければならない。一つの事に集中しなければならない。単純でなければうまくいかない。
4.イノベーションに成功するためには、小さくスタートしなければならない。具体的なことだけに絞らなければならない。
マッチ箱に、常に50本という同数のマッチ棒を詰めるというイノベーションがマッチ入れのオートメーション化をもたらし、それを行ったスウェーデンのマッチメーカーに対し、半世紀近くに及ぶ市場の独占をもたらした。
イノベーションは小さな一歩から始まる。
大がかりな構想からは生まれない。