Ahead of the Curve -日本から世界へ-

~日本、世界、社会を考えるブログ~

イノベーションと企業家精神

視点の深み、幅、奥行き、そのすべてにおいて毎度のこと心を突き動かされる。

ピーター・ドラッカー

本当に凄い人だと心底思う。

彼の本は殆ど読んできた。

マネジメント”はもちろんのこと、伝説の”現代の経営”含め殆ど。

そして、昨年末に出たエッセンシャル版「イノベーションと企業家精神」も必読の一冊。

f:id:Ahead-of-the-Curve:20160227095056p:plain

いくつものimpressiveなメッセージが凝縮されているのだが、その中でも僕にとって響いたのは以下だ。

 <イノベーションの原理>

1.イノベーションを行うには機会の分析から始めなければならない

2.イノベーションは理論的な分析であるとともに知覚的な認識である。外に出て、見て、問い、聞かなければならない。

3.イノベーションに成功するには、焦点を絞り単純なものにしなければならない。一つの事に集中しなければならない。単純でなければうまくいかない。

4.イノベーションに成功するためには、小さくスタートしなければならない。具体的なことだけに絞らなければならない。

 

マッチ箱に、常に50本という同数のマッチ棒を詰めるというイノベーションがマッチ入れのオートメーション化をもたらし、それを行ったスウェーデンのマッチメーカーに対し、半世紀近くに及ぶ市場の独占をもたらした。

 

イノベーションは小さな一歩から始まる。

大がかりな構想からは生まれない。