- 中国人の観光消費による経済の活況
- 日本からの地理的近さ
- 香港人の日本への興味(親日)
- 香港における日本文化の浸透と文化的類似性(Asia)
- 規制の緩さ:アルコール度数30度以下には関税がかからない
- ロジスティクスの発達:極論、日本から生鮮食品も輸送可能
- 都市としての国際性:英語の通用度
- 香港での実績が次へと繋がる:To be our milestone
以上を踏まえ、香港が僕たちの国際展開第一歩の市場であると判断。
となれば、善は急げだ。
僕とGさんは早速、僕たちの事業を具現化し、勝負するための場所を探すために、香港最後の日を物件探しに当てた。物件をいくつか回る中で、どれもこれも全く我々のイメージに適うものはなく、次第にテンションは下がっていく。
しかし、最後の最後で、ドンピシャに物件に
Happy Valleyとは、英国人が香港へ移住した際に開拓した土地であり、富裕層が居住する地域として知られている。香港のエネルギッシュな雰囲気とは大きく一線を画し、そこは落ち着き、西洋の香りが漂う地域である。
そこに、ドンピシャの物件を見つけたのだ。
内部は2階構造になっていて、広さも充分。様々な活用方法が脳裏に浮かぶ。
賃料も54,000ドル。相場の半分。下手をすれば3分の一。
僕たちは、人通りの多い土地をさがしているのではない。
むしろ逆。人通りの少ない、隠れ家的場所。
当物件は路地の奥にある物件。そしてそれが廉価な賃料である理由だ。
最後の最後になって、突き抜ける物件に出会った。
日本に帰る直前のことである。
ホッとしたのは正直なところ。
ホットしたら、おなかも減ってきた。
皆で、四川火鍋を食べ、香港の最後の夜を締めくくった。
3人でチンタオビールをどれほど飲んだことだろう。