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M's diary - 日本から世界へ -

~日本、世界、社会を考えるブログ~

モノで勝負する

2016年3月19日:日経新聞より

 中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)の勢いが止まらない。主力のスマートフォン(スマホ)向け対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の利用者数は2015年末時点で中国全人口の過半の7億人に迫り、15年12月期も最高益を更新した。もっとも微信は単なる利用者の「誘導口」。ゲームを軸にタクシー配車や動画配信などの有料サービスで収益を上げる。対話アプリの枠を超えたスマホ経済圏づくりを主導してさらなる成長を目指す。

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今日、中国で主流となっているWe Chat。実際、僕自身このアプリは使用しているわけだけど、WeChatでは決済ができるしPDFも送れたりと、LINEと比べいくつかの点で機能性は優っていると思う (as of today)。

 

でも、この急速な成長の背景にある決定的なFACTは、中国人の人口であることは言うまでもない。更に厳密に言えば、同じ言語を使用する人口が多いということだ。情報や通信とは言語で成り立っている。その言語を使用する人の数が多ければ、ビジネスにおいても様々なアドバンテージがある。これは英語にも同様に言えること。

 

一方、日本語は所詮世界で1億3000万人しか使っていない言語。世界的に見ればマイナーな言語だ。かつてドコモ社が開発したi-modeという最先端の技術とコンテンツがあった。しかし、i-modeは世界標準を作ることができなかった。その要因の一つは、国内に1億年を超えるそこそこの規模のマーケットがあったからビジネスとしても十分成り立った(当時)こともそうだが、やはり世界へ船出するにあたり言語の壁が存在したからではないだろうか。

 

そう考えると、インターネットや情報通信事業とは極めてグローバルな様で、実は言語に紐づいた極めてローカルなビジネスだともいえる。これは、インターネットが世界に普及してからも日本のネット事業各社が世界で活躍できていない事実とも重なる。(とは言いながら、日本からもネットの世界標準をつくる企業がどんどん生まれてほしいと願っている)。

 

一方、LINEが世界で数億人のuserを獲得できたことも面白い事実だ。面白い・かわいいキャラクターを世界に先駆けてコンテンツとして導入した。このキャラクターには言語は必要ない。その”絵”自身が情報となり意思を伝達できる。LINEの隆盛とは、この言語を超えたキャラクター戦略があったことが一つの要因だろう。

 

”モノ”は言語を超える。

 

世界のIT産業は、言語でのアドバンテージを持つアメリカや中国、ひいてはインドがリードしていくことは避けられない人類学的構造にある。逆に言えば、日本はモノづくりが半世紀に渡り世界に大きな影響をあたえてきたことは象徴的な事実だし、今後も日本の重要な武器にしなければならないということだ。

 

僕も、日本各地の優良なモノを世界へ届けるということを自らの事業で実践している。