Ahead of the Curve -日本から世界へ-

~日本、世界、社会を考えるブログ~

深く考えさせられる

Tさんと出会い、あの日から7年。先輩であり事業経営者であるTさん。およそ2年ぶりだろうか。昨日は久方ぶりに再会し、男二人でしみじみ杯を交わした。末広町にある新潟のへぎ蕎麦の店へ。シニアが集う昭和の店。

 

不思議な魅力を持っている人で、彼は業界を超えて多くの人とつながっている。杯を交わしながら一つのことを久方ぶりに思った。「この人熱いな」って。何と言うのかな、まっすぐな気持ちで包み隠さず、自分の強み弱みをさらけ出して夢を語る。そんな姿を見ていて何だかうれしかった。自分で言うのも何だが、僕と同等、それ以上に熱い。きっと業界の重鎮も彼のそんな真っすぐなところをみて手を差し伸べたくなるのだろう。だから「えっ」と思うほどの人脈をもっている不思議な男。

 

昨日、彼からとある言葉を教わった。それを記したくて今日はブログした。それは京セラ創業者の稲森さんからの言葉だそうな。

 

「もうだめかと思ったら、すべての始まりである」

 

深く深く考えさせられた。

 

「もうだめかと思ったら、すべての始まりである」

君が代

君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
いわおとなりて
こけのむすまで

君が代は(あなたの寿命)
千年も八千年も(永遠に続くほど)
小さな石が大きな岩になり、
さらに苔が生えるくらい
長く長く続きますように。

 

2番
君が代は 千ひろの底の さざれ石の
うの居(ゐ)る磯と 現はるるまで

 

3番
君が代は 千代ともささじ 天(あめ)の戸や
いづる月日の 限りなければ

 

4番

君が代は 久しかるべし わたらひや
いすゞの川の 流たえせで

 

まず、2番以降が存在したこと。そして時代の中で何度歌詞が変化してたということ。更にはメロディーも昔は違ったそうな。現代の歌になったのは明治26年。よくよく聞くと不思議な曲であり、歌詞を考えるととても素敵な曲。僕もそうだし、他の多くの日本人もそうだと思うけれど、たぶん国歌の起源を知らない日本人って多いと思う。

 

って、真夜中にいきなり「君が代」をブログに書いている僕はかなりオタクだとは思う。笑。でも知っているようで知らないことって山ほどある。

United states of America

トランプ氏が大統領に就任した。彼がこれから起こすアクションは世界に様々な影響を与えることは間違いない。彼の発言や振る舞い、そして人柄には様々な見方もあるけれど、彼は民主主義の中枢である選挙によって正式に選ばれた大統領だ。メディアが何を叫ぼうが、彼が今後4年間、アメリカの大統領として世界に君臨することはもう変わらない。

 

彼の就任演説をみていて思うことは、他の大統領に引けを取らず演説が上手いということ。特徴的なのは、言葉は短く、単語単語で、皆が理解できるようゆっくりと話す。性格は本当に過激なのかもしれないが、ものすごく頭の良い人だとつくづく思う。是非このスピーチを見てみてください。

www.youtube.com

 

ワインならこちら

昨日は旧友と久方ぶりに交流会。

 

紹介してもらったお店はこちら。

 

ワインを飲むらなこのお店は本当にお勧めです。

さわやかなご主人。でもワインにかける情熱がひしひしと伝わってきた。

また良い店を見つけました。殿堂入りです。

 

やっぱり、飲食業って店主の人柄だなとつくづく思ったのである。

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Pursuit of happiness

前々から気になっていたお店。運よくたまたま予約が取れて初めての試み。知る人ぞ知る名店であり、いつも常連客で賑わう隠れ家。様々なメディアにも取り上げられているお店でもあり、きっかけとなったのはこんな記事

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料理も日本酒も格別だ。my favarite list へ殿堂入りだ。ところで、記事にあるように、お寿司屋さんなのに本当に中々お寿司が出てこなかった。最後の方に二つか三つ。面白い。というか繁盛店はいつも何かが、どこかが違う。

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この店には県外にもファンが多く、実際僕の隣に座った方はわざわざ水戸から。どうしてもこの店に来たかったのだという。水戸行きの最終電車の時間まで日本酒を楽しんでいた。美味しいお料理、お酒、そしてご主人の人柄に惹かれ人々があつまる場所。「情報を得るには人気店へ行け」と誰かが言っていた。そう、実際ご主人の周りには多くの人が集い、実際様々な情報を持っている。お店という箱から人々のつながりが生まれ、コミュニティーができてる。当日は、皆自分が好きな日本酒や、料理や、趣味のことを、ご主人と子供のように語っていた。

 

老若男女、仕事も、生き方も、皆異なる人がその店には集まる。でもそこに集まる人はなんだか本当に皆幸せそうだった。そしてご主人が何よりも幸せそうだった。

昔の日本人の記憶

友人がこんな記事を送ってくれた。

www.nhk.or.jp

昔の人は、なぜ不便な山村に暮らしていたのか?

それはそこが豊だったからだ。大地が豊かな水と食べ物を生んでくれたからだ。

 

でも時代は変わった。

かつてこんな記事を書いたことがある。

田舎の景色とは、人がそこで生活しているから、美しい農村の景色となる。

人がいなくなれば、住人がいなくなれば、そこではやがて野生に戻る。

日本の景色は決して無限ではない。

 

 

雪おろし

大雪が降っている夜は静かな夜になる。それが雪の音。

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先週末からの寒波で日本海側は大雪だ、と母親からメールが届く。とりわけ僕の実家は山沿いにあり、寒波が来ると一日で50cmも簡単につもる。そしてその寒波が日本海側を襲い、現在1M以上の雪が積もっているという。屋根の上には同じく雪が積もっている。雪って非常に重たいもの。重さで家がつぶれてしまう可能性もある。でも、僕の両親は、1M以上積もった雪屋根に上って雪を下せるほどもう若くない。

 

ネットで調べてみると、雪下ろしのボランティアであったり、アルバイトはどうやらあるようだ。僕が東京にいるために、雪下ろしができない。まずはその情報をシェアしよう。

 

これから家はどんどん古くなる。若者はどんどんいなくなる。かつて家族総出でおこなった雪下ろしは、どこの家もきっとできなくなる。かつての光景は、今では懐かしい光景となった。

 

そういった環境下では、その他に住むこと自体が持続的ではなくなる。これは僕の実家・故郷に限らない。日本全国の地方に同様に起こっているし今後さらに悪化する。雪おろしに限らない。食料調達もインフラも含め、生活していくこと自体が難しくなっていく。明治・大正・昭和のシステムでは限界にきている。

 

事業とは社会のニーズから生まれる。

どんな事業がこのニーズにこたえらるか?

どんな事業なら日本の農村を持続的にするか?

農村を再起するのは政治家か?事業家か?

 

 

塞ノ神

故郷に住む姉から写真が届く。

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塞ノ神・歳の神:「さえのかみ(賽の神・障の神)」と言われる行事。

神様を祭るこの風習様々な呼び方がある。東北地方では歳の神(さいのかみ)・歳の神焼き、西の方では差義長(さぎちょう)、新潟でも様々。姉の住む土地では塞ノ神。全国的には「どんど焼き」として親しまれている風習。地域により時期は違うが、小正月(1月15日頃)におこなわれる。

 

歳の神には、去年飾った正月飾りなどを藁とともに燃やして無病息災を祈願する。

 

全国には、北海道から沖縄までこの行事が存在するという。

不思議なものだ。日本の悠久の歴史を感じる。

 

いつまでも残ってほしい。

 

あわんとり(千葉県南部・茨城県南部)
お焚き上げ(神社で行事としてする場合)
おんべ焼き(単におんべとも)
御柴灯(おさいとう)
かあがり(長野県南佐久郡小海町、南佐久郡南相木村、北相木村)
かんじょ(新潟県村上市岩船)
さいと焼き(神奈川県横須賀市鴨居八幡)
さぎっちょ(富山県、石川県、福井県、岐阜県、高知県、福岡県)
しんめいさん(広島県東広島市安芸津町)
道祖神祭り
とうどうさん(愛媛県東予地方)
とんど(奈良県、広島県、岡山県)
とんど焼き(近畿とその周辺、東京都)
とんど正月(兵庫県播磨地方)
どんと
どんどや(九州)
どんど焼き(山梨県の一部地方、愛知県の一部地方)
どんど焼き(群馬県、愛媛県南予地方)
とんどさん(鳥取県)
どんどん焼き(山梨県の一部地方)
ほっけんぎょう(九州)
やははいろ(東北)

 

仕組み変えて生産性を上げよう

昨年来、Air bnbやUberのことを日本でも頻繁に耳にするようになった。日本では規制上Air bnbやUberはまだまだマイナーな存在だが、世界を見渡せば既にメジャーな存在だ。アメリカの友人にUberって使ったことある?と聞いたところ、「Wow 僕はまだ200回しか使ったことがないよ」と返事がきた。

 

このAir bnbやUberには一つの共通点がある。それは稼働していないモノ(家・車)を活用し、ネットを通し需要者とを結び付け稼働率を上げようというビジネスモデルだ。いつものことではあるけれど、こういったinnovationは誰でも思いつきそうなビジネスでありながら、誰も思いつかなかったビジネスであり、やはり最初にアイデアを具体化・具現化した人はすごいと思う。

 

さて、この稼働率というものに視点を絞ると、「稼働率向上型ビジネス」には、まだ多くの可能性がありそうだ。たとえばレストラン。常時満席のレストランはさておき、多くのレストランは顧客獲得に悩みを抱えているのは事実だろう。また、実際レストラン閉店後、あるいは午前中などは、「箱」はまったく稼働しておらず、その空間は眠ったままのお店も多いことだろう。一部では、午前中に稼働していないレストランの空間を会議室用途に貸し出すサービスなども存在しているが、数千、数万のレストランオーナーにとっては、如何にこの”稼働率”を上げるかが大きな挑戦となる。飲食業界がUberから学べることはたくさんあると思う。例えば、とあるレストランに5席の空席があるとしよう。「これから予約をした人を半額にします」という情報をAPPに流す。そうするとそれを受けたっと顧客が「OK」と思えば、そこで予約は成立する。国民の多くがスマホを持ついまだからそれは可能になる。

 

本題に入ろう。僕は、この日本という「箱」は仕組みを変えれば一気に「稼働率」があがると思っている。それは休日や祝日のタイミングだ。言うまでもないことだけれど、この日本という国は、GWや連休など、皆同じように休みをとり、皆類似した行動をとる。だから渋滞が発生し、料金はつり上がり、人気の場所はいつも満室・満席だ。だから、せっかくのお休みでも渋滞と人の波にのまれ、結局は休むどころか、さならる疲労に襲われる、なんていうことはよくあることだと思う。この現象の根源にあるものは、皆が一気に押し寄せるからだ。それは皆同じ日に休みや休日が来るからだ。

 

こうしてみてはどうか?日本全国を市町村ごとに週末の定義を変えるのだ。A地区は、月火が週末。B地区は水木が週末といった具合に。祝日の日付は変えることはできないが、それを利用できる権利も柔軟に決めることができるとする。こうすることで、日本人の行動を大きく分散することができる。理論上、渋滞は分散され、旅をより快適にすることができる。また、供給者サイドのホテルや旅館としても大きなメリットだ。今日、週末や特定の連休には賑わうが、それ以外は閑古鳥が鳴いているなんてこともよくある現象。だからこそピーク時に値段をつり上げて稼ぐわけだ。そうしないと事業が成り立たない。もし、安定した需要があれば価格だって抑えられる。そう、稼働率が上がることは、需要者にも供給者にもメリットとなる。

 

この仕組みの重要なポイントは、まず大きなお金がかからないことだ。あくまで決め事だから、意志さえあればまったく不可能であはない。インバウンド、移民など、”外国人”の力を借りた経済喚起は、どうしても不確実性が多い。しかし、この取り組みは極論明日からできる。想定できるデメリット?家族・友人・知人が異なる週末になるから会えない?否、だから市町村ごとに定義をつくる。別に都道府県単位でも良い。それで親しい人は基本同じ生活のリズムになるはずだ。

 

明治以降、中央集権制度のもと、北は北海道から南は沖縄まで、すべての日本人が同じルールの下で生を営んできた。それが成熟した現代社会では多くの問題の根源になっていると思う。ちょっとルールを変えるだけで、まだまだ多くのポテンシャルがこの国にはあると思う。渋滞なく、混むことなく、安く、美味しく、楽しく、地方を旅しはみたくないだろうか?

 

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どうでしょう?

 

原因不明

実は、年末から原因不明の発疹が体中に出ていて、痒くて仕方ない。最初は我慢していたが、その規模は拡大し、これは明らかにアレルギー反動だ。両足は股のあたりが真っ赤にはれ上がり、腕にも赤い発疹が出ている。あまりの異常事態のため医者に行き血液検査をしたところ、蟹やエビといった何か特定のモノにアレルギーではないことがわかった。ドクター曰く、ミャンマーで何かウイルスが口から入ったのでは?ということだった。しっくりない抽象的な結論だが、ひとまず飲み薬と塗り薬を塗り日々を過ごしている。今日になってようやく腫れが引いてきた。以上

僕の中のヒーロー

オバマ大統領。8年間本当にお疲れ様でした。アメリカという大国を、そして世界経済、アメリカ経済が多くの困難に直面する中、あなたは立ち向かった。ジャーナリストやメディアは、様々な批判をいうけれど、オバマ大統領は僕の中のヒーローでした。

 

貴方の言葉にどれだけの人が勇気づけられたことか。もちろん僕もその一人です。感動です。

 

オバマ大統領の最後のスピーチ。

Thank you for everything. 

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田舎をもつということ

つくづく思う。田舎は素晴らしい。水も空気もおいしく、自然も目に優しい。人々も温かい。何より食べ物が本当においしい。地元で食べる刺身は東京で食べるものとは比較にならない。昨日は、家の畑からほうれん草を取ってきて炒め物にした。ほうれん草があんなに”甘い”食べ物だということを改めて思い出した。東京にはない味だ。

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この豪雪地帯で過ごしていた高校時代は、東京や都会の街にあこがれたものだ。でも、都会で長いこと生活をしていると、歳を経るにつれ、不思議なもので故郷が懐かしくなる。最近思う。必ずしも全員が田舎らしい田舎を持っているわけではないということを。そうだ。こんな田舎を持つ僕は幸運だしこの田舎を誇りに思う。

 

高度成長期により、日本は列島全域に新幹線と高速道路網を配備した。奇しくもこの大プロジェクトの発案者である田中角栄氏が率いた新潟は最大の恩恵を受けた。フル規格の新幹線がかつて”裏日本”といわれたこの雪国に表舞台への参入を許した。そして人々はmobility (移動性)を得た。北陸でも、東北でも2~3時間もすれば簡単に東京へいくことができる。

 

結果何が起こったか?交通網の整備が物流はじめ様々なビジネスに大きなイノベーションを起こしたことは言うまでもないが、その背景でこの数十年間着実に進んだのは、若者の流出だと思う。実際、僕の高校時代では、およそ半分くらいの同期生が東京をはじめとした都会へ進学した。そしてその後、多くの若者がその都会の地で就職したに違いにない。実際僕自身もその道を辿った。この栄えある若者の都会への移動を全国単位で毎年繰り返してきた。それも着実に、半世紀に渡り。そうすれば、若者が地方にいなくなるに決まっている。この現象は、都会に全てを一極集中した日本の政策の合理的・数学的な帰結だ。

 

都会に進出した若者はその地で生を営んでいく。時間の問題で田舎の両親もいなくなってしまう。そうすれば実家も田舎もなくなってしまう。既に、この現象は日本全国で起こっている。実際同年代の友人の中にも田舎をなくした人は既に非常に多い。

 

そういった”いわゆる”空き家になった家の数は今後更に増加していくことだろう。そして大事なことは、望郷の思いを持つ田舎をなくした人の数も今後更に増加していくに違いにない。そう、近未来において、日本昔話のような世界、懐かしき田舎の世界が希少性を持ち、付加価値を持つ時代が到来する。

 

その時、地方には様々なチャンスも生まれてくる。

逆境をチャンスへ。

提供する価値は「田舎」だ。