Ahead of the Curve -日本から世界へ-

~日本、世界、社会を考えるブログ~

DUNKIRK

久々に映画を見てきた。それは9日から上映となった「DUNKIRK/ダンケルク」という物語。イギリス人にとってはダンケルクの奇跡として語り継がれている真実の物語だ。

第二次世界大戦中、ヒトラー率いるドイツ軍は圧倒的な戦力と戦略から欧州を一気に席巻した。追われるイギリス軍をはじめとした連合軍は、フランス沿岸の町ダンケルクに追いやられる。

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兵士の数は40万人。国家の未来を担う若き兵士たちをここで失えば、国家に未来はない。絶対絶命の状況。しかし、そこで奇跡が起こる。それがこの映画のストーリーだ。

イギリスは兵士を救うために、ドーバー海峡を渡りダンケルクへ向かう。でもその時、船の数が圧倒的に足りない。そこで民間の遊覧船、漁船も総出動でダンケルクにいる兵士たちを救出に行くだ。その数900隻。そして、奇跡が起こる。9日間で34万人が救出される。34万人である。

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この時、圧倒的な武力を誇るドイツ軍は本格的になぜか攻めてこなかった。なぜか?目の前で敵が救出される中で、総攻撃をなぜかヒットラーは指示しなかった。なぜか?一説には、軍の内部で意見が様々に別れたこと。あるいは地形的に戦車が進みにくかったなど諸説あるが真実は定かではない。しかし、この9日間の奇跡により、イギリス軍は兵士を失わずに済んだ。そしてこれがのちのノルマンディー上陸作戦での連合軍の勝利へとつながっていく。

「その時歴史が動いた」という言葉を使うならば、このダンケルクの奇跡、逆に言うならば、ヒトラーのこの状況判断のミスがあったからこそ、ドイツはやがて崩壊する。このダンケルクが「歴史が動いた」大きな節目となる。日独伊三国同盟を結んでいた日本にとってもこれは大きな後ろ盾を失うことになった。このヒトラーの判断ミスがなかったら、現在の世界地図は大きく変わっていた可能性がある。

ヒトラーはなぜ、攻めなかったのか?

多くの人はこう言い伝えているそうな。

神が世界を守ってくれた。

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