Ahead of the Curve -日本から世界へ-

~日本、世界、社会を考えるブログ~

(余談)オシップソンジュ

ブログの趣旨とは全く関係ありませんが一つご紹介。

赤坂の韓国料理カンガンスルレで韓国人の友人と会食。

そこで驚くべき光景をみた。

tabelog.com

 

「オシップソンジュ」というらしい。

こうすることで、お酒が自然に混ざる技。

韓国の方がビールにソジュを入れて飲むことは、皆さんもご存じだと思うけれど、これは僕も初めて見ました。なって言うのかな・・・迫力があるし、なんかエロスを感じました。笑・

 

以上 

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働き方を考える

大学を卒業し入社した会社で定年まで汗水たらして働く。そんな時代はとっくに終わった。

 

もちろん一部の企業においてそのような人生を送る人がまだいることは事実だろう。でもこんにちの日本において”安泰”な人生を送ることは決して容易くはない。会社の買収・合併、もちろん倒産だって遠い話ではない。日本経済が坂之上の雲を目指して一丸となって躍進した時代はもう30年も前に終わっている。こんにち、日本経済が直面している現実は厳しい茨の道だ。それも長い長い道だ。

 

しかし、だ。日本の雇用システムは、日本経済がおかれたこの厳しい現実に対して矛盾しいてると思う。環境の変化に対応できていないと思う。進化できていないと思う。たとえば兼業の禁止。日本で慣習として普及するこのシステムが、多角的にもっとやれる・できる人材の可能性を削いでいるように思えてならない。

 

世の中がこれだけ日々クリエイティブに進化しているのに、多くのサラリーマンは、一つの会社のルールにしばられ時間を費やしていく。しかも、そのルールは半世紀も前に作られたルールや慣習だったりする。本日の日経新聞にあるように、日本のそういった雇用システムの中で生産性が下がるのは当たり前だ。

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パーキンソンの法則というものがある。 

ahead-of-the-curve.hatenablog.com

兼業の禁止をはじめとした硬直的なシステムは、結果的に付加価値の低い仕事を増加させ生産性はドンドン低下していくことになる。

 

ちょっとしたルールを変えるだけで、日本社会は大きく変わるかもしれない。以下は一例だけれど、僕の働き方に対する提案だ。

- 兼職の全面的解禁 (もちろん結果を問う)

- 定時という概念をなくす。Alwaysフレックス(もちろん結果を問う)

- 在宅勤務も自由。必要な時に出社(もちろん結果を問う)

- 会議は立って行う。(厳密には、定例会議の全廃/会議時間は5分刻みで考える。1時間単位を前提としない。準備のない会議の禁止。what/who/whenを決めずして終わらない。)

 

僕も現在複数のことに関わって仕事をしている。仕事はタフだけれど睡眠もしっかり取れているし、楽しい夕食の時間もある。(会議は殆ど5分以内だから相手に驚かれはするが。。)

 

Whartonに聞け!第11回

Whartonに聞け!第11回の発刊です。これから4週間無料で閲覧できます。

 

さて、今回の執筆者はサイカット・チャウドゥーリ氏。僕の選考した「Entrepreneurship」の先生だった。当時僕が受講した先生の中では5本の指に入るくらいに魅力的な人材。バリバイに頭がキレ、ユーモアあふれるナイスガイ。

 

昔から思っていけれど、若いころの加藤茶さんに似ている。(内緒) 

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courrie

Akiko Watanabe Personal Exhibition on Sep 25th

本日11月の予約を開始いたしました。同時に、9月25日に香港店において日本に限らず海外でも注目されている 陶芸家渡辺愛子氏の個展を開催いたします。三重県伊賀にて作れる信楽・伊賀の作品はいまやNYやスイスなどの海外のギャラリーからも注目を集めており、いま最も注目される陶芸家の1人です。

当店でも酒器や器や壷など多数使用させて頂いており、皆様から大変ご好評を頂いております。是非、お誘い合わせの上お立ち寄りください。(今回は酒器、皿、花瓶、小物など約100点の新作が並ぶ予定)。香港に在住の方、あるいはたまたま同日に香港にいらっしゃる方、是非おこしください。

 

「渡辺愛子個展」  

時間:11時〜17時

場所:こちら

内容:皿、花瓶、お猪口、徳利など約100点を展示販売

当日は渡辺愛子氏も来港しております。

 

Recent years

◇Tokyo「黒田陶苑」(Kurodatoen)「穴窯陶廊 炎色野」(Anagamatourou Hiirono)

「東武百貨店池袋店」(TOBU  hyakkaten Ikebukuro)

◇Osaka「ギャラリー堂島」(Gallery Dojima)

「阪急百貨店うめだ本店」(Hankyu Hyakkaten Umeda)

◇Nagoya「松坂屋本店」(Matsuzakaya)

◇Kagawa「Gallery en」 etc.

web : 

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WeChatから見える世界

皆さん、WeChatをご存知ですか?聞いたころはある?でも、おそらく日本人で使用している人は今日現在かなり少ないだろう。僕の直感では1%もいないのではないだろうか。WeChatとは簡単に言えば中国版のSNSのこと。日本でいえばLINEと同じだ。しかし、このWeChatとLINEは本質的に多くの部分で異なっている。

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経済成長著しい中国ではあるけれど、中国とは共産党一党独裁の国であり、開放された国とは異なり多くの点で規制にあふれている。たとえば、情報においても規制があり、中国では、フェイスブック、ツイッター、グーグルは使用できない。そういったガラパゴス的な環境の中で、独自の進化で生まれたのがWechatだ。f:id:Ahead-of-the-Curve:20160831100953p:plain

Wechatが日本や西洋諸国のAPPと決定的に異なる点はWechatがひとつのプラットフォームとして確立している点だ。つまり、LINE、フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、スカイプ、アマゾンの機能をすべてWechat一つでまかなっている。だらかユーザーとしてもシンプルで非常に使い勝手がよい。しかも、それを7億人以上の人が今日使っている。だからそこに集まる情報は天文学的な情報量になるし、究極のBIG BIGDATAとなる。

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先日、New York TimesのドキュメンタリーでWechatが題材にあげれた。以下のリンクは、Wechatでの閲覧用に作れらものだが、内容はを一言でいえば、Wechatが僕たち人類未来のライフスタイルを牽引しているということだ。

霸气!看《纽约时报》如何用5分钟介绍微信的?所有美国人都被深深震撼了!

Wechatには決済機能がすでに搭載されている。個人から個人への送金が瞬間的かつ簡単にできてしまう。例えば、投稿されていてほしいものがあれば写真などワンクリックで、食べたいものが写真にあればワンクリックで決済が済み即配達が始まる。どうせなら一緒に食べようと友達を呼ぶ。これらの動作を日本で達成するためには、インスタグラム、Line やフェイスブック、アマゾンや楽天などのモール、そしてそれぞれのサイトにクレジットカードの登録が必要となる。

 

僕がこのWechatの躍進から考えることは以下だ。この200年、中国は貧困国・発展途上国として先進国に搾取され、先進国の背中を必死に追いかけてきた。でも今日、中国から世界標準が創造され、世界が中国を追いかける立場に転換しようとしている。そもそも、歴史を振り返れば、中国は数千年にわたり世界を牽引してきた。立場が逆だったのはこの200~300年だけ。歴史的見れば一瞬だ。

 

中国の景気後退をメディアから耳にするが、僕は中国の躍進はまだまだ続くと思う。この大国に隣接する日本。日本は、中国の歴史や文化をしかと勉強し、隣国としての付き合い方を再考していく必要がある。そして願わくは、日本と中国がアジアで最も信頼できるパートナーになってほしい。街頭インタビューで「中国は嫌いです」とか言っている場合ではない。

時代

昨日は新宿ゴールデン街でひっかけてきた。今でも昭和のにおいがプンプンする飲み屋街。僕の行く店はいつも決まっている。「二都物語」。外見も声もいまだに美しいシニアなママ。昨日はママと男性客とで恋愛話に盛り上がっていた。どんなに歳をとっても男は男であり女は女。そんな風景を横目に焼酎をしみじみと味わう。流れる曲は決まって中島みゆきの「時代」

 

「昭和」という時代を駆け抜けた日本。どうやら「平成」という時代ももうすぐ終わりそうだ。次にはどんな時代がくるのだろう。そんなことを考えながらゴールデン街での時はふけていった。

 

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「時代」

今はこんなに悲しくて
涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には
なれそうもないけど

そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみ繰り返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ

旅を続ける人々は
いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても
きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても
めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いを繰り返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出会いを繰り返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ

「懐かしき日本」

昨日に引き続き、日光の写真集。タイトル:「懐かしき日本」

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中国から来た友人を二日間アテンドして日光を駆け抜けた。温泉、食(ゆば)、歴史、そしてもちろん日光江戸村も行ってきた。友人も大喜びで何より。昨日も書いたけれどに、日光は観光資源にあふれているなとつくづく思ったな。ブランディングもしかとできているし、今後の訪日外国人の増加とともに、地元経済が受ける恩恵は少なくないだろう。
 
しかし、実際にデータ(2015年 国別・都道府県別訪問者数)でみるとまた違う。栃木県のシェアは0.6%。他県に比べて低くいはないがメジャーではない。多くは、大都市圏+京都・奈良が訪日観光の主な目的地だ。実際、日光を歩き回った時、自分が感じだポテンシャルほど外国人の数は多くはなかった。良く言えば、成長余地が多く残されているし、悪く言えば、今後も観光資産をうまく活かせない可能性だっていくらでもある、ということだ。

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訪日観光客の増加、そして「東京2020年」の到来。日本の観光業は間違いなく歴史の中でも大きなチャンスを迎えようとしている。

 

もちろん、そんなことはきっと地元の観光協会やら、組合やら、皆さまわかっていることだろう。大なり小なり、そのbig waveに向けて皆必死に準備を進めていることだろう。しかし、少なくともこれからハコモノをつくって観光客を迎えるような時代ではない。各地域が、地理、気候、食、歴史をうまく融合して、外国人に提案していくことが重要だ。

 

では、具体論として、地方観光が歩む戦略を考える上で、愚考ながら、次回のブログでは我が故郷新潟をケーススタディーとして考えてみたい。皆様も、是非ご自身の故郷のことを考えてみてください。そしてよかったらお考えをお聞かせください。

日光へ

海外から友人とその家族が日本へ訪れ、「どうしても」とのことで、今日は大雨の中、観光にアテンド。そして「どうしても!」とのこで日光東照宮へ。今年は、徳川家康が御鎮座してからちょうど400年。天下統一を成し遂げた徳川家康は1616年に死去し、翌年に日光東照宮に祭られた。家康の400年回忌を来年に控え、世界遺産の日光東照宮では「400年式年大祭」が行われれている。

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恥ずかしながら、東照宮は僕自身初めての訪問だ。日本にはまだまだ訪れたことのな地が山ほどある。世界を見ることも大事だけれども、日本のことをもっともっと勉強しなければならないとつくづく思う。様々なしきたり、伝統、その成り立ち。各地の文化や言葉。挙げればきりがない。まだまだ僕は日本を知らない。

 

現在、神社検定三級を勉強中!

そう、神社検定があるのです。

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How you can negotiate to succeed in work and life

今日は一冊の本を紹介したい。僕がこれまでで最も感銘を受けた本10冊をあげよと言われたら、この本を紹介せずにはいられないだろう。ウォートンビジネススクールの教授であるスチュアート・ダイアモンド氏の著書「Getting More」だ。ダイアモンド氏の専門領域はずばり「交渉」。ウォートンスクールでもダントツの人気を誇る講座であり、僕自身も受講した経験を持つ。

 

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ポイントは一つ:「GET MORE」。

 

そのために交渉が存在し、そのためにこの本が存在している。ダイヤモンド氏の交渉のフレームワークは、以下のポイントで整理されている。ここだけ書き出すと抽象的にはなってしまうが、本章での内容は目から鱗だらけだ。ダイヤモンド氏曰く。少しだけ「GET MORE」するだけでよい。ただ、その積み重ねは大きなMOREとなる。

 

1、目標を定める

2、相手がすべて:「頭のなかの絵」を見る。相手が何を考え、何を求めているのかを理解する

3、「感情のお見舞い」をする。相手が何に共感し、何を嫌がるのか。相手の感情的心理を汲み取る。

4、状況は毎回ことなる。交渉に万能なツールはない。状況は都度変化する。

5、段階的に進める。急がない。

6、不等価な価値のものを交換する。例:人を紹介するから値引きを依頼。

7、相手の規範を調べる。相手の過去の発言。行動規範。

8、相手を操作せず、率直で建設的な態度をとる。

9、コミュニケーションを絶やさず、目に映るままを言葉にしビジョンを描き出す。

10、本当の問題をつきつめ、それをチャンスに変える。

11、違いをありのままに受け止める。

12、準備する:リストをつくり、それを使って練習する。

 

日本人社会においては、西洋とは異なり、周りの空気や慣習など、多くの暗黙知が意思決定を操作してることは否定できない事実だ。しかし、日本においても、もちろん交渉というものは様々なシーンで存在していることは言うまでもない。日々の仕事でコミュニケーション、ショッピングでの店員との会話、子供、恋人、そして友人との間でもきっと日々交渉は存在している。しかし、多くの人はそれをきっと交渉と認識せずに、流れ身を任せているではないだろうか?

 

交渉を「交渉」として認識すること。そしてそこに戦略と準備を設けるだけで、その結論が変わってくることをこの本では説いている。実際、僕自身もこの本を読んだコンセプトを実生活の中に当てはめ、多くの交渉で有益な結果に繋がったことは決して少なくない。しかもその有益な結果とは双方にとってだ。

 

どこか敷居が高そうに聞こえるこの「交渉」という言葉。しかし、日々の生活は交渉に満ちている。是非、ご一読ください。少しだけ「GET MORE」すればいいのだから。

How long will you wait?

BBCで面白いニュースを見つけた。オンラインビジネスが日々僕たちの生活の中に根を広げている。そしてその情報量も日々増加していて、画像・動画をはじめとしたコンテンツをダウンロードする時間が年々増加しているという記事だ。

 

オーストラリアでは、昨年平均5.2秒から2016年は8.2秒へ

アメリカでは、3.4秒から3.9秒へ

世界平均では、4.2秒から4.5秒へ

 

このコンマ数秒の違いが人々を飽きさせ、結果的に多くのビジネスに機会損失を生んでいるという。笑っちゃう記事だけど、自分自身、決して否定はできない内容だ。

ironically, retailers who have been trying to offer a more interactive, personalised multimedia online experience for their customers have been shooting themselves in the foot.

意訳すれば、小売各社は、より双方向でパーソナルな体験をオンラインで実現しようとすればするほど、スピードが遅くなり機会損失を生んでいるというもの。是非一読くだしさい。

www.bbc.com

でも、面白い・・・というか複雑だな事実だと思う。世界が情報がドンドン繋がって、ボタン一つでどんなものでも簡単に手に入って、地球の裏側にいても無料で交信できるようになった。しかし、世の中が発展しドンドン便利になっていく反面、僕たちは0.5秒すら待てなくなってきている。これって人類にとって何を意味するのだろう。しかも、この新しい特徴はこの5年くらいで急激に進化してきたと思う。今後5年でどう変わるかな。正直僕には想像もつかない。

 

たとえば、明日電車に乗るときに、電車のホームに立っている人を意識して見てみてください。おそらく70%くらいの人が携帯電話をいじっている。もちろん、電車に乗ればその割合は更に高まると思う。仕事ではもちろんメールが主なコミュニケーションツールに。隣に座る同僚にだって平気でメールで話しちゃう。そして上記のように、買い物だって今後さらに”ワンクリック”率が高まっていくだろうね。本や小物に限らず、やがて朝食、昼食、夕食を始めてとして、衣食住の全てをワンクリックに済ます時代になっていくだろうね。いずれ恋愛も、出産も、子育てもワンクリックの時代がくるだろう。そしてその時、人類は欲したものが瞬間的に手に入らないことを許容できなくなっていると思う。大らかに待つという機能が退化しているだろうね。

 

文明は進化しているけれど、人類は逆行している。

 

そんなことを考えさせられる記事でした。

 

究極的なデジタル社会は、人間のアナログな感性を奪ってしまう可能性がある。

そして、それを唯一予防できるのは自分自身。

故郷忘じがたく候

司馬遼太郎氏の作品の一つ「故郷忘じがたく候」を本日の題名にしてみた。故郷はいつまでも懐かしく忘れがたいもの、という意味だ。

 

昨日は、事業人としての先輩でもあるSさんと会食。2時間と少しの会食だったけれど、話は多岐に渡り学び多き時間となった。Sさんは岩手は釜石の出身。震災後、衰退する経済を何とかして復興したい。そういった思いが現在の彼を突き動かしている。

 

震災から5年。東北地方では未だ仮設住宅に住んでいる人が大勢存在する。人々は土地を離れ、人口はどんどん減っていく。復興するどころか、衰退を食い止めることも現実的にはできていない。

 

この地方経済の衰退は、震災の影響を大きく受けた東北三県に限らず、全国各地で急速に進んでいる。日本国政府は、地方創生大臣であったり、一億総活躍大臣であったり、肩書きは並べるも、具体的なアクションは見えないし、無論その効果はまったく見ることはできない。見えるのは不思議なタイトルの大臣。

 

経済の原則とは、いつの世も「ヒト」、「モノ」、「カネ」だ。衰退する地方経済では、ヒトは日々減少してくし、相乗的にカネも滞っていく。それが現実だ。しかし、悲観ばかりしていても何も始まらない。地方経済復興の鍵とは、その「モノ」をいかに動かすかだと思う。新鮮な食材、加工品、調味料。伝統から生まれた技術。さらには、山、水、景色。すべて有形無形のモノだ。

 

このモノに対して、ヒトとカネを集めて勝負すること。それが地方が生き残る道だと思う。以前、こんな記事を書いた。こういった動きこそ、日本政府はイニシアチブをとっていただきたい。

ahead-of-the-curve.hatenablog.com

 

もちろん、自分も人任せにはしない。地方から生まれる「モノ」の一つである「日本酒」を香港へ今届けている。まだまだ小さな流れだけれど、いつの日か必ず大河にしたい。日本の地方から世界へ流れる大きな流れだ。

fire stick

皆さん、

Amazon fire stickをご存知ですか?実は、先日自分も購入しました。

 

これは何かというと、写真にある機器をテレビに挿入するだけで、Amazonのプライム会員(注文品の送料が無料、速達など:年会費3900円)は、多くの映画が無料で見れてしまうのである。写真にあるハードウェアは5000円程度。こちを購入さえすればいいのだ。

 

早速、テレビに挿入したとことセットアップも極めて簡単。あっという間に多くの名作にたどり着いてしまった。さらに、テレビとも連動し、自分のiphoneでもどこでもこの映画が見れてしまう。ものすごく便利であり、且つクリエイティブなサービスだ。たまには映画を見て心に栄養を与えよう。そんな思いからの購入である。

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 さて、もう一つの視点はこのビジネスモデルについて。それは、ハードを購入させると同時に、プライム会員へいざなっている点だ。この定期購読というのは、サプライサイド(企業サイド)にとっては有益な点が多い。まず、顧客の稼働率に限らず一定額を徴収できる(ヘビーユーザーもいるだろうが、そうでない人も多数存在する)。そしてそれが定額である故に、売上のたち方をある程度想定できる。

 

小さな倉庫から本の販売で始まったAmazon。現在では様々な小売業にも進出し、その規模、スピード、クオリティーは既に世界の小売業を凌駕しいている。

 

それでも尚、進化することをやめようとしない。

2020

リオオリンピックが閉幕した。

 

そして今日から、世界は4年後の東京オリンピックに向けて少しずつ動き出す。自分の母国でオリンピックを見れること、それはなんて幸運なことだろう。「2020」。それは日本という国が世界に対して今一度輝ける大きなチャンスとなる。

 

さぁ、これからの4年。面白いもので、過ぎ去ってしまった時間とはあっという間だ。でもこれから歩む4年は長い長い道のようにも感じる。それでも意志をもって時間を過ごさないと時間は無常に過ぎていくことだろう。気がつけばもう4年経っているに違いない。

 

オリンピックで敗れた選手、勝った選手、そしてこれから挑む若人たちは、これからの4年を死にもの狂いで練習に打ち込むだろう。必死に勉強する学生。上司の愚痴を言い続け4年を過ごすサラリーマン。イノベーションを起こす企業家。米をつくる農家。野菜つくる農家。芸術家、政治家、思想家、そして夢追い人。平等に訪れる4年の過ごし方は自由であり、それぞれに道がある。

 

4年後には間違いなく僕は4つ歳を重ねている。(恐怖)

そして、皆さんも平等に4つ歳をとっている。

 

少なくとも自分自身のことを言えば、今日よりも少しでも成長している自分でありたい。だからこそ時間というものをしかと意識して、目標を絶やさず、日々勉強を重ねていきたい。そして4年後は、今の自分より少しでも前を歩いていたい。そう強く思う。

 

Road to 2020 has just begun for everyone.

日本酒の高級化

日本酒には高級品がワインと比べて少ない。理由はいくつか考えられる。古くは各地域の蔵元で製造され、地元で流通し、地元の人に飲まれていた。そのことから適正価格で地元民に提供することを蔵元も良しとしていた。それが、所謂高級品が生まれにくかった一つの背景だ。でも最大の理由は、ワインのように古酒には適さないことにある(現実には、10年程度の古酒は存在し、それを好む人もいる)。つまり、ワインのようにvintageが存在しづらい。希少性から価格の上昇するワインとはvintageへの適性という点において大きくことなる。

 

近年、有名になった獺祭は、山口県の蔵元であることは知られているが、使用している酒米の殆どは兵庫県から仕入れている。製造工程も大量生産に応えるために、高度に精密化された工場で酒造りをしている。一般的にイメージするれ蔵元とは大きく異なる。もちろん、その製造工程では様々なノウハウを蓄積しているだろうし、実際、それにより、日本でもトップブランドをつくりあげた。しかし御幣を恐れずにいえば、米は外部から仕入れ、工場で製造ができてしまう(地理的な制約をうけない)のであれば、極論どこでも酒造りはできてしまうということだ(実際、水も運べばよい)。

 

そうなってくると、ワインのロマネテコンティーのように、絶対にその土地の土、気候、そして門外不出のブドウからしか作らないワインとは、希少性の点において大きく一線を画す。

 

さりながら、最近、下記のように日本酒でも所謂高級品(値段が高い)が少しずる生まれ始めている。もちろん、値段を高くすれば良いというわけではない。どのように他社、他商品と差別化し、いくらで売っていくのか?このあたりのマーケティング戦略は、活きたケーススタディーとして今後も注目している。

 

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